皮膚科で行われる顔や首のポツポツの治療法とは

顔や首に出来てしまったポツポツは、気になると同時に「放っとおいても大丈夫なのか」と、不安になりますね。近年このポツポツを取るために皮膚科へ訪れる人はここ10年で3～4割増えています。ではこのポツポツ、一体どの様にして治療するのでしょうか？今回は気になる治療法にスポットを当てていきます。

顔や首のポツポツに対する主な治療法

顔や首にポツポツが出来てしまったら切る等の治療は必ず皮膚科で行いましょう。安易な自己処理は非常に危険です。では、皮膚科に行ったらポツポツをどの様に治療するのでしょうか？痛みや治療にかかる時間なども踏まえて説明していきます。

ピンセットやハサミで除去

一見怖い様に聞こえますが、これは一番簡単な除去方法です。しかし、これは小さいもののみです。治療自体は即日終わります。

注射針やメスで切って中のものを出す

ポツポツは大きく分けて２つのタイプに分かれます。１つは確実に覆われた皮膚表面の下にある表皮やその下の真皮が腫瘍により盛り上がって出来るもの。２つ目は表皮に袋が出来てそこに内容物が入り、突起しているものです。

後者の場合、この治療法が使われます。注射器の先端や、メスで切って中のものを出して潰します。この場合も必ず皮膚科でやってもらいましょう。

電気メスで切る

上で話した１つ目のタイプのポツポツには電気メスで切って除去する場合もあります。これは真皮の深くまで腫瘍が達しているために全て削り取る場合に使います。基本的には麻酔をかけて１つ１つ焼く様に除去していきます。
深さによっては数ヶ月開けて何度か通院する事もあります。

液体窒素

電気メスと同じタイプのポツポツには液体窒素を利用する事もあります。－200度の液体を当てて皮膚表面の幹部組織を壊します。壊された組織は細胞分裂してまた再生するので同じ治療を繰り返していきます。

炭酸ガスレーザーで蒸散させる

比較的簡単に、スムーズな除去が期待できます。大半が水分で出来ている皮膚組織に対して強力な熱を与えて局所的に破壊する効果があります。一箇所あたり5～１０秒程で、局所麻酔を使うために痛みはほとんどありません。（稀に痛みが若干ある人もいます。）

当日からすぐ洗顔も出来ます。ただし数が多いと1日で終わらないので治療が数日かかる事もあります。こちらは基本的に保険適応外になるので、かかりつけの皮膚科に相談してみると良いでしょう。

手術による除去

大きくなってしまったり、凍結療法の出来ないようなイボになると、稀に外科手術を行うこともあります。局所麻酔で、イボの根元にメスを入れ切開した部分を縫合します。半年ほどで傷はなくなります。

市販薬による治療法

どうしても皮膚科に行く時間のない人や、出来れば自分で治したい人は市販薬も試してみるといいかもしれません。しかし、市販薬はポツポツの種類や原因によっては効果の出るものとでないものがあるので、かゆみや赤み、増えた、効果がなかった場合は必ず皮膚科に行ってください。

市販薬で一般的なのは幹部に直接塗るもの、または貼るものなどがあります。効果的な成分としては「サリチル酸」です。これは、皮膚の角質を柔らかくしてイボを除去すると言われています。

しかし、市販薬は目元や顔など皮膚の薄い部分への使用が出来ないものがほとんどの為、買う前に必ず使用できる部位を確認しましょう。

美容液による治療法

老化性のイボなどのポツポツをわざわざ病院に行って切ったり、薬で溶かすのは怖い、という声を多く聞きます。そして、私もその一人。

今では家で簡単にこのポツポツをケアする方法があります。それが杏仁(ｱﾝﾆﾝ・ｷｮｳﾆﾝ)の美容液によるケアです。こちらは薬ではないため、即効性には欠けるものの、目元など肌の薄い所に使用できるものが多く、お肌に負担をかけず、ポツポツそのものを出来にくくする肌質を作りながらケアできるのでオススメです。

病院で治療しても肌質が変わらないとすぐ出てきてしまいます。時間や金額もかかりますが、今後長い目で見るとお肌のケアをしながら家で簡単にポツポツケアが出来るこの方法も視野に入れてみてもいいかもしれません。

また、病院で治療をした後で出来にくい肌にするためにケアを始める人も増えているようですよ。

■まとめ

毎日見る鏡、ポツポツが気になって憂鬱な気分になっている方も多いと思いますが、ここまでにあげたような様々な治療法で、そんな憂鬱も終わりにできるはずです。自分に合った正しい治療を受け、除去して楽しい美肌生活を送りましょう！